就学援助:小中学生の学用品・給食費などの支援と、申請の時期・窓口
制度・相談先の確認日:2026年10月28日更新日:2026年10月28日
まず結論
- 就学援助は、経済的な理由で子を小中学校に通わせるのが難しい家庭に、市町村が学用品費・給食費・修学旅行費などを援助する制度です。対象の基準・費目・申請の時期は市町村ごとに違います。
- 対象は、生活保護法に定める要保護者(生活保護を受けている世帯など)と、市町村がそれに準じて困っていると認めた人(準要保護者)です。児童扶養手当を受けている世帯を対象に含める市もあります。
- 所得の基準は目安で、控除などで基準を超えても認定される場合がある、迷ったら申請を、と案内する市もあります。給与の人は源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」で比べるのが横浜市・堺市の例です。
- 年度の途中でも申請を受け付ける市があります(申請した月から支給などの扱い)。失業や離婚などで急に苦しくなったときは、学校か教育委員会に相談してください。
小学生・中学生の子がいる家庭に向けた記事です。就学援助の細かな条件は市町村ごとに違うため、ここでは仕組みと確かめ方を、横浜市と堺市の案内を例に説明します。
今すぐ確認すること
- 子が通う学校(公立か、国立・私立か)と、住んでいる市町村
- 学校から配られた「就学援助のお知らせ」や申請書が手元にあるか
- 生活保護・児童扶養手当を受けているか(児童手当とは別の手当です)
- 世帯全員の前年の所得が分かる書類(源泉徴収票・確定申告書の控えなど)
- 収入がなかった家族も含めて、全員が住民税の申告をしているか
- 今年に入って失業・離婚・家族の死亡などで、収入が大きく減っていないか
- 給食費や学校の集金で、払えていないものがあるか
就学援助とは
学校教育法は、経済的な理由で就学が難しいと認められる子の保護者に、市町村が必要な援助をしなければならないと定めています(出典:文部科学省「義務教育段階の就学援助(概要)(令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。対象は次の2つです(出典:文部科学省「義務教育段階の就学援助(概要)(令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。
- 要保護者:生活保護法に定める要保護者
- 準要保護者:市町村の教育委員会が、要保護者に準じる程度に困っていると認めた人。認定の基準は市町村が決めます
援助の費目には、学用品費・通学用品費・新入学の学用品費・修学旅行費・校外活動費・学校給食費・クラブ活動費・PTA会費・卒業アルバム代・オンライン学習の通信費・医療費などがあります(国が要保護者への援助に補助する費目)(出典:文部科学省「義務教育段階の就学援助(概要)(令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。準要保護者への援助は市町村が単独で行っていて、費目や額は市町村ごとに違います(出典:文部科学省「義務教育段階の就学援助(概要)(令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)(出典:文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月12日)。
対象の考え方:市町村の例で比べる
| 確かめること | 横浜市の例 | 堺市の例 |
|---|---|---|
| 対象になる主な世帯 | 生活保護を受けている(修学旅行の学年か、教育扶助を受けていない人のみ)・2025年4月以降に生活保護が廃止になった・児童扶養手当を受けている・所得が基準以下 | 生活保護を受けている・児童扶養手当を受けている・生活保護が停止や廃止になった・市民税を減免された・国民健康保険料を減免された(世帯全員が対象の場合)・国民年金保険料を6か月以上免除された・生活福祉資金を借りた(教育支援資金を除く)・所得が基準以下など |
| 所得の見方 | 給与の人は源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」 | 給与の人は源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」(「支払金額」ではない) |
| 基準の扱い | 表の金額は目安。控除の制度があり、限度額を超えても認定される場合がある | 基準額は目安で、世帯の人の年齢によって違う |
| 申請先 | 子が通っている学校 | 電子申請・郵送・学校・区役所 |
| 申請の時期 | 当初は4月、追加は7月から翌年2月24日まで | 全期分は4月15日〜30日、随時分は5月1日〜翌年2月28日(随時分は申請した月から支給) |
出典:(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度について(横浜市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)(いずれも令和8年度)。ほかの市町村は条件が違います。
堺市は、所得の基準額の目安として、たとえば4人世帯で291万円(給与収入の目安432万円)を示しています(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。これは堺市の目安で、ほかの市町村の基準ではありません。
基準を超えていそうでも、まず相談を
横浜市は「暮らし向きが苦しいというご家庭であればまずはご申請ください」、世帯の所得が基準内か迷うときも「まずはご申請ください」としています(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度について(横浜市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。認定するかどうかは市町村が判断します。
収入がなくても、所得の申告を
堺市は、未申告の人に所得の申告を早く済ませるよう求め、「収入が無くても所得の申告が必要です」としています(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。申告していない家族がいるときは、申請の前に市町村に確かめてください。
申請の流れ
- 1住んでいる市町村の案内を探す学校で配られるお知らせか、市町村のウェブサイトを見ます。文部科学省は、都道府県ごとに市町村の担当部署・電話・ウェブサイトの一覧を載せています(令和8年10月時点)(出典:文部科学省「就学援助のお問合せ先(令和8年10月時点)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。
- 2申請書と書類をそろえる申請書のほか、申請する保護者の名義の普通預金口座が分かるもの(通帳などのコピー)と、当てはまる場合の添付書類などを出します(堺市の例)(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。子が2人以上いるときは1人につき1枚の申請書を出す市もあります(横浜市の例)(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
- 3学校か教育委員会に出す横浜市は子が通っている学校の事務職員が受け付けます(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。堺市は電子申請・郵送・学校・区役所で受け付けます(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
- 4次の年度も申請する続けて援助を受けたい場合も、毎年度申請が必要とする市があります(横浜市の例)(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
年度の途中で苦しくなったとき
失業・離婚・家族の死亡などで年度の途中に収入が減った場合も、受け付けている市町村があります。堺市は、今年に入って保護者の失業や世帯の状況の変化で就学が難しくなった場合は相談するよう案内し、5月以降の申請は申請した月から支給の対象としています(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。横浜市も7月から翌年2月24日まで追加の申請を受け付けています(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
申請した月から支給される市では、申請が遅れるとその前の月の分は受け取れない場合があります。困ったと気づいた時点で、学校か教育委員会に相談してください。
注意しておきたいこと
- 児童扶養手当と児童手当は別のものです。 対象の条件に挙がっているのは児童扶養手当(ひとり親家庭などの手当)です(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)
- 学校の集金に未納があるとき:横浜市は、援助費を未納分に充てることがあるとしています(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)
- 給食費:横浜市では、令和8年度の小学校の給食費は実質無償化、中学校は就学援助の認定後に無償としています(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。給食費の扱いは市町村ごとに違います
- 国立・私立の学校:横浜市は、国立・県立・私立の学校に通う子の保護者に別の制度(私立学校等就学奨励制度)を設けています(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度について(横浜市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。公立以外の学校に通う人は、市町村の案内で確かめてください
よくある質問
生活保護を受けていても、就学援助を申請しますか?
学校教育法の就学援助の対象には、生活保護法に定める要保護者が含まれます(出典:文部科学省「義務教育段階の就学援助(概要)(令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。ただし、生活保護を受けている人を対象にする場合を限っている市があります(横浜市は、修学旅行を行う学年か、教育扶助を受けていない人のみ)(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。福祉事務所の担当者か学校に確かめてください。
前の年は収入があり、今は失業しています。前年の所得で判断されますか?
横浜市・堺市は前年(令和7年分)の所得で審査しますが(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)、堺市は、今年に入って失業などで就学が難しくなった場合は相談するよう案内しています(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。国民健康保険料の減免や国民年金保険料の免除を受けた世帯を対象に含める市もあるので(堺市の例)、それらの手続きもあわせて確かめてください。手続きは国民健康保険料の減免・軽減と収入が減ったときに確認したい制度にまとめています。
申請したことは、ほかの保護者に知られますか?
この記事で確かめた市の案内には、周りへの知らせ方についての記載はありませんでした。横浜市は学校の事務職員が受け付けるとしています(出典:横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。気になる場合は、学校ではなく教育委員会に直接申請できるかを問い合わせてください(堺市は電子申請・郵送・区役所でも受け付けています(出典:堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日))。
次にやること
- 学校のお知らせか市町村のウェブサイトで、就学援助の申請の時期と書類を確かめる。見つからなければ学校の事務の担当か教育委員会に電話する
- 家族全員の住民税の申告が済んでいるかを確かめる
- ひとり親家庭はひとり親家庭の支援、生活費全体が苦しいときはお金がなくて生活できないときにまずやることも読む
公式の相談窓口
相談先
自立相談支援機関(生活困窮者の相談窓口)
お金が足りない、家賃や税金・公共料金が払えない、仕事がない、住むところがないなど、生活の困りごとをまとめて相談できる窓口です。家族など周りの人からの相談も受け付けています。
- 連絡
- 窓口に電話または来所。窓口に行くのが難しい場合は、電話やメールで問い合わせられる場合があります。
- 窓口
- 住んでいる地域(住むところがない場合は、原則として今いる場所)の窓口。全国の窓口一覧から探せます
- 費用
- 相談無料・秘密厳守
公式ページで確認する(外部サイト・新しいタブで開きます)(情報の確認日:2026年10月7日)
住むところがない場合の窓口の出典:厚生労働省社会・援護局地域福祉課 生活困窮者自立支援室(外部サイト・新しいタブで開きます)(確認日:2026年10月10日)
番号や受付時間は変わることがあります。かける前に公式ページで確認してください。
関連ツール
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公的情報源
- 文部科学省「義務教育段階の就学援助(概要)(令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月27日/対象:全国(実施は市町村。準要保護者の認定基準・費目は市町村ごと)
- 文部科学省「就学援助制度概要(やさしい日本語版)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月27日/対象:全国
- 文部科学省「就学援助のお問合せ先(令和8年10月時点)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月27日/対象:全国(都道府県ごとのPDFに、市町村の担当部署・電話・ウェブサイトを掲載)
- 横浜市教育委員会「就学援助制度について(横浜市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月28日/対象:横浜市の例(横浜市立の小・中学校に通う子の保護者)
- 横浜市教育委員会「就学援助制度のお知らせ(令和8年度・横浜市教育委員会)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月28日/対象:横浜市の例(令和8年度)
- 堺市教育委員会「令和8年度 就学援助制度について(堺市)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月28日/対象:堺市の例(令和8年度・堺市に住み公立の小・中学校に通う子の保護者)
- 文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月12日/対象:全国(実施は市町村。準要保護者の認定基準・援助する費目・申請の時期は市町村ごと)
制度確認日:2026年10月28日。この日に上の情報源を確認して書いています。制度は改正されることがあり、自治体ごとに違う部分もあります。利用できるかどうかは、各制度の窓口で確認してください。
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