高校の授業料・教科書代などが払えないとき:就学支援金(2026年度の新制度)と高校生等奨学給付金
制度・相談先の確認日:2026年10月28日更新日:2026年10月28日
まず結論
- 授業料は「高等学校等就学支援金」、教科書費・教材費など授業料以外は「高校生等奨学給付金」と、支援が分かれています。どちらも申請が必要で、別々に申し込みます。
- 就学支援金は、2026年度(令和8年度)から所得制限がなくなりました(日本国籍の生徒等。国籍・在留資格による要件あり)。支給の上限は、公立の全日制で年11万8,800円、私立の全日制で年45万7,200円などです。
- 奨学給付金は返済の要らない給付金で、生活保護世帯・住民税所得割が非課税の世帯などを対象にしています。2026年度から年収の目安で490万円未満の世帯まで広がりました。都道府県ごとに手続きと時期が違います。
- 保護者の病気や失業で家計が急に苦しくなったときも、奨学給付金の対象になる場合があります。授業料の納付が難しいときは、学校に授業料の猶予を相談できる場合があります。
高校(高等学校等)に通う子がいる家庭に向けた記事です。金額と対象は2026年度(令和8年度)の文部科学省の案内によるもので、年度ごとに変わります。
今すぐ確認すること
- 学校から配られた就学支援金の案内と、e-Shien(オンライン申請)のログインID通知書
- 就学支援金の申請を済ませているか(支給決定通知が届いているか)
- 住んでいる都道府県の高校生等奨学給付金の案内と申請の時期
- 世帯が生活保護・住民税非課税か、住民税の所得割額はいくらか(課税証明書・住民税の通知)
- 今年、保護者の病気・けが・失業などで収入が大きく減っていないか
- 授業料・教材費などで、学校に払えていないものがあるか
授業料と、授業料以外で支援が分かれる
高校の費用の2つの支援
高等学校等就学支援金
- 支えるもの
- 授業料
- 対象
- 2026年度から所得制限なし(日本国籍の生徒等。国籍・在留資格の要件あり)
- 申込み先
- 学校の案内に従って申請(e-Shienでのオンライン申請など)
- お金の流れ
- 授業料に充てる。学校によっては、決定まで授業料を払い、後で還付
高校生等奨学給付金
- 支えるもの
- 教科書費・教材費など授業料以外の教育費
- 対象
- 生活保護世帯・住民税所得割が非課税の世帯など(2026年度から年収の目安490万円未満まで拡充)
- 申込み先
- 住んでいる都道府県または学校
- お金の流れ
- 返還不要の給付金
授業料:高等学校等就学支援金(2026年度の新制度)
法律の改正(2026年3月31日成立、4月1日施行)で、授業料の支援の所得制限がなくなり、多くの生徒が支援を受けられるようになりました(出典:文部科学省「高校生等への修学支援(文部科学省)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。文部科学省は、いわゆる「高校無償化」は、正確には授業料を支援する就学支援金のことだと説明しています(出典:文部科学省「高校生等への修学支援(文部科学省)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。
| 学校の種類(全日制等・日本国籍の生徒の例) | 支給の上限(年額) |
|---|---|
| 公立高校 | 11万8,800円 |
| 国立高校 | 11万5,200円 |
| 私立高校(全日制等) | 45万7,200円 |
| 私立高校(通信制) | 33万7,200円 |
出典:(出典:文部科学省「高等学校等就学支援金【新制度】日本国籍の方用(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。学校の種類によって違います。返済は不要です(出典:文部科学省「高等学校等就学支援金【新制度】日本国籍の方用(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
- 申請が必要です。 学校からの案内に従って申請します。一部、対象にならない場合もあります(出典:文部科学省「令和8年度(2026年度)版 高校生の「授業料支援制度」が新しくなります(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)
- 日本国籍以外の生徒は、国籍・在留資格などの要件があります(出典:文部科学省「令和8年度(2026年度)版 高校生の「授業料支援制度」が新しくなります(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。新制度の対象にならない生徒にも、旧制度の就学支援金の対象に当たる場合は、旧制度と同じ水準の支援を受けられる仕組み(高校生等・新修学支援事業など)があります(出典:文部科学省「高校生等への修学支援(文部科学省)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)
- 学校によっては、支給が決まるまで授業料を払い、あとで就学支援金の分が戻る場合があります。経済的に苦しい家庭は、授業料の徴収の猶予などを使える場合があるので、学校に聞いてください(出典:文部科学省「高等学校等就学支援金【新制度】日本国籍の方用(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)
- 私立高校で授業料が上限を超える場合、超えた分は就学支援金では支援されません。都道府県の独自の支援の有無は、この記事では確かめていません。学校か都道府県に確かめてください
一度高校をやめて学び直す人には、決められた支給期間(36月、定時制・通信制は48月)を過ぎても、卒業まで最長2年、同じ額を支給する制度があります(出典:文部科学省「高校生等への修学支援(文部科学省)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。
授業料以外:高校生等奨学給付金
教科書費・教材費など、授業料以外の教育費を支える返済の要らない給付金です。住んでいる都道府県か学校に申し込み、手続きや開始の時期は都道府県ごとに違います(出典:文部科学省「高校生等への修学支援(文部科学省)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)(出典:文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。新入生は、4〜6月に一部を早く受け取る申請ができます(出典:文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
| 世帯(2026年度・日本国籍の生徒等の例) | 国公立(全日制等) | 私立(全日制等) |
|---|---|---|
| 生活保護世帯 | 3万2,300円 | 5万2,600円 |
| 住民税非課税世帯(年収の目安270万円未満) | 14万3,700円 | 15万2,000円 |
| 住民税の所得割額が100円以上105,500円未満(年収の目安270〜380万円) | 4万7,900円 | 5万670円 |
| 住民税の所得割額が105,500円以上182,500円未満(年収の目安380〜490万円) | 3万5,930円 | 3万8,000円 |
出典:(出典:文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)(年額)。年収の目安は、両親のどちらか一方が働き、高校生1人(16歳以上)と中学生1人がいる4人世帯のモデルです。判定は、保護者等全員の住民税の所得割額(道府県民税と市町村民税の合計)などで行うので、年収だけで決めつけず、都道府県か学校に確かめてください。通信制は額が違います(出典:文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
住民税の所得割額や、非課税かどうかは、市区町村の課税(非課税)証明書や住民税の通知で確かめられます。仕組みは住民税非課税(世帯)とはにまとめています。
家計が急に苦しくなったとき
保護者のけがや病気で働けない、本人の責任ではない理由で仕事を失った、などの都道府県が定める事情(家計急変)で収入が減った場合も、奨学給付金の支援を受けられる場合があります。文部科学省は、家計急変があったら、すぐに住んでいる都道府県か学校に相談するよう案内しています。7月1日までに申請すると年額、7月2日以降は年額を月割りにした額とされています(出典:文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
- 1学校の事務か担任に、家計の状況を伝える授業料の猶予や、奨学給付金の申請の時期を聞きます(出典:文部科学省「高等学校等就学支援金【新制度】日本国籍の方用(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)(出典:文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
- 2必要な書類を確かめる家計急変で申請するときの書類は、都道府県によって違います。住んでいる都道府県か学校に確かめてください(出典:文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。
- 3生活費全体も見直す失業した人は[失業したら最初にすること](/work/shitsugyo-shitara/)、病気で働けない人は[病気やけがで働けないとき](/support/byoki-hatarakenai/)、制度の全体は[収入が減ったときに確認したい制度](/support/shunyu-genshou/)を読んでください。
よくある質問
就学支援金は、手続きしなくても自動で支給されますか?
申請手続きが必要です。学校からの案内に従って申請してください(出典:文部科学省「高校生等への修学支援(文部科学省)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)(出典:文部科学省「令和8年度(2026年度)版 高校生の「授業料支援制度」が新しくなります(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月27日)。
小学生・中学生の子もいます。
小中学生の学用品費・給食費などは、市町村の就学援助が支援しています。仕組みと申請の時期は就学援助にまとめています。
奨学給付金と就学支援金は、一緒に申し込めますか?
別々に申し込む必要があります(出典:文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)/確認日 2026年10月28日)。就学支援金は学校の案内で、奨学給付金は住んでいる都道府県か学校に申し込みます。
次にやること
- 学校に、就学支援金の申請が済んでいるか、授業料の猶予が使えるかを確かめる
- 住んでいる都道府県の奨学給付金の案内を探し、申請の時期と書類を確かめる(分からなければ学校に聞く)
- 家計が急に苦しくなった人は、早めに学校か都道府県に相談し、生活費全体の支援は自立相談支援機関に相談する
公式の相談窓口
相談先
自立相談支援機関(生活困窮者の相談窓口)
お金が足りない、家賃や税金・公共料金が払えない、仕事がない、住むところがないなど、生活の困りごとをまとめて相談できる窓口です。家族など周りの人からの相談も受け付けています。
- 連絡
- 窓口に電話または来所。窓口に行くのが難しい場合は、電話やメールで問い合わせられる場合があります。
- 窓口
- 住んでいる地域(住むところがない場合は、原則として今いる場所)の窓口。全国の窓口一覧から探せます
- 費用
- 相談無料・秘密厳守
公式ページで確認する(外部サイト・新しいタブで開きます)(情報の確認日:2026年10月7日)
住むところがない場合の窓口の出典:厚生労働省社会・援護局地域福祉課 生活困窮者自立支援室(外部サイト・新しいタブで開きます)(確認日:2026年10月10日)
番号や受付時間は変わることがあります。かける前に公式ページで確認してください。
関連ツール
関連記事
公的情報源
- 文部科学省「高校生等への修学支援(文部科学省)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月27日/対象:全国(申請先は学校・都道府県。奨学給付金の手続き・時期は都道府県ごと)
- 文部科学省「令和8年度(2026年度)版 高校生の「授業料支援制度」が新しくなります(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月27日/対象:全国
- 文部科学省「高等学校等就学支援金【新制度】日本国籍の方用(リーフレット)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月28日/対象:全国(日本国籍の生徒等)
- 文部科学省「奨学のための給付金 高校生等奨学給付金(リーフレット・令和8年度)」(外部サイト・新しいタブで開きます)確認日:2026年10月28日/対象:全国の枠組み(実施・申請は都道府県。都道府県によって実施状況が異なる)
制度確認日:2026年10月28日。この日に上の情報源を確認して書いています。制度は改正されることがあり、自治体ごとに違う部分もあります。利用できるかどうかは、各制度の窓口で確認してください。
誤りに気づいたら訂正ポリシーの方法でお知らせください。
